出光イーハトーブトライアルへ行こう! 地域生活に一番近いモータースポーツ、「出光イーハトーブトライアル」に関連する話題が盛りだくさん!開催地、岩手の魅力もひしひしと伝わってくる。30年続いている理由や、連続十数年参加なんていう人たちの気持ちが、これでよくわかるはず。さあ、あなたも今度の出光イーハトーブトライアルに行きましょう!出光イーハトーブトライアルの公式ウェブサイトで、TV番組抜粋シーンが見られます!http://www.sukaheru.net/~ihatove/index.html?お問い合わせ・取材申し込みはテレビ岩手事業部担当:高橋 kazu@tvi.co.jp

大会の信頼を高める事務局

出光イーハトーブトライアルの事務局はテレビ岩手事業部内にあり、トライアルを思想的に牽引し、実際に形作る大会運営実行団と共同作業をしていますが、これは大会運営の理想的なかたちです。
 「信頼できる事務局」こそが、出光イーハトーブトライアルが長年にわたって出光興産の冠協賛を得ながら継続してこられた大きな理由であることに疑いの余地はありません。
 テレビ岩手が大会事務局となったのは1991年の第15回大会からです。今年で18年目になる1時間特別番組の制作は、出光冠協賛が始まった1989年の第13回大会から行っていて、そのことが大会事務局となるきっかけになりました。
テレビ岩手が大会事務局になるまでの数年間は、東京のモータースポーツプロモーション会社が事務局として大会事務作業を行っていましたが、現地との距離を克服するには困難な問題が数多くあったため、その会社がテレビ岩手と話合って、事務局を円満に委譲するかたちになったのでした。
 話としては簡単ですが、ここまでこぎつけるには一人の情熱的なテレビ岩手社員の活躍と、地道な社内説得があったのです。当時、いくらイーハトーブトライアルが15年以上も続いていたとはいえ、テレビ局にとっては異質の、バイクによるスポーツイベントを理解するにはまだまだ情報が不足していました。
 しかし、個人的にイーハトーブトライアルのファンだった照井さん(現・販促部長)が、その2年前から番組制作を実現したうえに、この大会が岩手を代表するスポーツイベントであり、番組制作も含めてテレビ岩手が関わるべき事業としても有望であると、社内に対して説得し続けてくれたおかげで、めでたく大会事務局が実現したのでした。
 地元企業のテレビ岩手が大会事務局となったことで、さまざまな制約が取り払われたと同時に、この大会に寄せられる各方面からの信頼が飛躍的に高まりました。以後、テレビ岩手事業部の中で最も大きなイベントとして、大会のスポットCMを放映するまでになっています。
 じつは大会のスポットCMも、前述の照井さんが始めてからずっと歴代の担当者にも引き継がれ、テレビ岩手チャンネルを見る楽しみにもなっています。事実、そのCMが流れると「ああ、イーハトーブの季節だと感じる…」と近所のおばちゃんが言っていました。
 また、大会の参加申し込みは数年前からインターネットで出来るようになっていますが、これも当時の担当者、斉藤さんがほとんど一人で尽力して、イーハトーブ大会業務のIT化を推し進めた結果でした。
 斉藤さんも非常に情熱をもって事務局を6年も担当してくれた人で、「スポットCMの音楽はエンヤでいくんだ!」とこだわりを見せてくれましたし、担当を離れたいまでも「イーハトーブのことは気になる」と笑っています。
 斉藤さんとの一番の思い出は、第25回大会のさいにヨーロッパ女性トライアルチャンプ、イリス・クラマーさんを招待したときの、実にきわどいタイミングでした。
 イリスとのやりとりは私、マンザワがメールでやっていたのですが、大会前のコース最終仕上げのために140キロも離れた普代村方面に泊りがけで行ったときに、イリスから到着便の連絡が来るタイミングになってしまったのです。パソコンは持っていったのですが、くろさき荘でどうしても電話回線がつながらず、困り果てて斉藤さんに代わりに受信してもらうようお願いしたのです。
 私のネットID、パスワードを伝えて斉藤さんがイリスのメールを受信したところ、こんどは文字化けで読み取れず、エンコードを変えて無事読み出し、すぐに成田に迎えに行くよう手配し…と、綱渡りの連続でしたが、無事にイリスは両親とともに日本の土を踏み、岩手の美しさ、出光イーハトーブトライアルの楽しさに大満足してドイツに帰りました。
 あのときのことは、パソコンに強い斉藤さんでなければできなかった離れ業で、いまでも思い出すと冷や汗ものです。
 さて、昨年から担当になった高橋さんは大会事務局担当6代目にあたり、文字通り出光イーハトーブトライアルの窓口として、大会への問い合わせの対応や、出場者からの参加申し込みの受付などをしています。
 ことしはオリバーファミリー招待という大仕事が通常業務に上乗せされるので余計に大変なはずですが、高橋さんは「昨年は、何がなんだかわからない状況でしたが…」と、いまでは余裕の笑みさえ浮かべています。
 テレビ岩手の事業部内にある大会事務局とは言っても、事務作業は高橋さんが1人で行っています。しかも、事業部は多数のイベントを手がけているので、常に出光イーハトーブトライアルと他の何かが同時進行中、という忙しい仕事環境の中で大会の事務作業を行うのです。(参加者の皆さんは、無理言って困らせないようにしてね)
 ちょうどいまの時期からは、大会開催に向けて、会議のセッティングや各関係者への事務連絡作業などが始まり、参加者募集のためのポスターやコマーシャルを製作と放映、そしてもっとも大変な参加者組み合わせとゼッケン割り振り、それに大会プログラムの制作で疲労は最高度に達し、休む間もなく大会当日を迎えます。大会終了後には参加者への記念メダル発送、イーハトーブトライアルの番組を放映、実行団の打ち上げなど、ほとんど一年中、出光イーハトーブトライアル関連の仕事は続きます。
 出光イーハトーブトライアルの大会予算は草大会の割に巨額なので、その経理事務が非常に重要な仕事です。これをすべて取りまとめるのが高橋さんとっても大変な仕事なのですが、そのおかげで大会の経理の透明性が保たれ、高い信頼につながっています。
 とくに冠協賛の出光に対しては協賛金の受け皿としてだけでなく、大会への関わりをすべて把握できる窓口として機能しているため、テレビ岩手東京支社、電通などを通じた情報のやり取りを正確に反映することで、大会準備の方向性もきちんと決まってゆきます。
 ところで、岩手は今の季節、まだまだ山にはどっさり雪が残っていますが、里では残雪の脇からふきのとうがポッコリ顔をのぞかせています。まだまだコース作業で山に入ることは出来ないこの時期から、事務局はすでに大忙しの状態で、先日行われた第1回目の実行団会議ではさっそくポスターのためし刷りを前に高橋さんから説明がありました。
 今年は30周年記念大会なので、4月に入ったら、東北6県の出光SSに貼り出してもらえるように、今の時期に細かい手直し段階まで進んでいるのです。それから、もうじき公式ホームページでもお知らせしますが、希望するバイク販売店などにもポスターをお送りして貼り出しのお願いをするつもりです。
 雪が溶けたら、私たち実行団員はさっそく山の中にコース探しに出かけ、地主と交渉して走行許可をもらい、森林管理署とも話しをして、山中の倒木をチェーンソーで切り、夏になったら大変な距離の草刈をします。
 でも、そのつど細かい経費が発生しますので、これらをキチンと処理することも高橋さんの役目というわけで、誰がどこで動いても大会に関わることはすべて高橋さんのお世話になっているのです。
 エントリーが始まるころ、高橋さんの忙しさはピークを迎えます。参加者の皆さんは、エントリー用紙にきちんと書き込みをして、高橋さんの仕事が円滑に進むようにしましょうね!
 事務局の高橋さん
高橋さん、いつもありがとう!体に気をつけてね
日記 | 投稿者 マンジー 10:57 | コメント(1)| トラックバック(0)

イーハトーブ地元協力は熱い!

出光イーハトーブトライアルは、「生活圏で行われるモータースポーツ」です。
 それが30年も続けてこられた大きな理由は、絶大な地元の理解と協力があったからにほかなりません。
 そもそも、この大会が始まった1977年ごろは、世間一般にはバイク=暴走族という図式でしか、マスコミに載ることはありませんでした。
 だから、77年に日本人初のロードレース世界GPチャンプとなった片山敬済や、78年のモトクロス世界GPチャンプとなった渡辺明の偉業も、ニュースがテレビや新聞で取り上げられることはほとんどなかった時代だったのです。
 そんなわけで、77年の第1回大会に参加した27人のトライアルライダーたちは、普代村(太平洋に面した小さな村で、一日目のゴール)の役場前にかかる橋に、「歓迎・イーハトーブトライアル」と書かれた手製の横断幕に大感激したものです。
 それ以来、伝統的に…と言えるほど、普代村では「歓迎・イーハトーブトライアル」ののぼり旗が、村内のあちこちや、「クラシック」クラスの一日目最終セクションの普代浜に林立しているのです。
 しかも、大会開始11年目から、普代浜では参加ライダーたちを歓迎するもてなしとして、イカポッポ(丸焼き)、豆腐田楽、普代村にんじんジュース、地元アイスミルク(クリームではない!)など、おいしいおやつがテントで大量に振舞われるのです。
普代浜のもてなし
 じつはこれを楽しみに「クラシック」に参加しているライダーたちも多数いるほどです。食べ過ぎると普代村営国民宿舎「くろさき荘」での夕食が入らないはずなのですが、「食べられない…」というライダーはあまり聞いたことがなく、みんな見事に平らげて、にぎやかに歓談しています。
 その「くろさき荘」には、大会開始以来ずっとお世話になり続けているわけですが、ここの協力ぶりもたいしたもんです。
 なにしろ、トライアル大会は天候に関係なく開催されますから、雨の日はライダー全員が合羽を脱ぎ、びしょぬれのブーツを脱いて乾かしたいのです。でも「くろさき荘」はちゃんと大きなスペースに、ブーツを並べるためにシートをしいて、ロープを張って合羽をつるす準備をしてくれています。
 また、普代村の中学校からは、地元に伝わる神楽を舞うチームが毎回「くろさき荘」にやってきて、ライダーたちを楽しませてくれます。
 これらはすべて村長のはからいですが、この舞に感激して大会後すぐに家族全員を連れて横浜から普代村の秋祭りに戻ってきたライダーもいるほどです。そのことにまた村長は大感激して…というぐあいに、普代村の存在は「クラシック」の第二の拠点とも言えるほど重要なのです。
 2日間で往復約350キロもの長丁場を走る「クラシック」では、コースが通過する12町村(年により変化)の役場に呼びかけて「出光イーハトーブトライアル町村会議」を毎年開催してきました。
 町村合併により、町村の数は減りましたが、地元の熱い歓迎ぶりはテレビ番組にかならず映ることもあり、各町村の歓迎体制はいささかもゆるぎません。
 たとえば最大の観客数(約500人)を集める岩手町の北緯40度公園では、観客をあてこんだ業者の出店も出たり、国道から公園までの取りつけ道路が駐車でいっぱいになるので、その整理にパトカーが待機しているほどの人気セクション、「北緯40度公園ヒルクライム」があります。(斜度も40度くらいありそう?)
 公園の駐車場には岩手町役場が歓迎のもてなしを行うテントが張られ、特産のブルーベリージュースや、篤志家の農家、三浦さんが毎年差し入れてくれるゆでたてのとうもろこしが山と用意されています。
 そして、整然とクルマで埋め尽くされてた駐車場の最前列には、急斜面を見上げる観客、それも幼児から老人まであらゆる年齢層の人々が境界線にそってビッシリ座りこんでいるのです。それも、ある種、期待を込めた表情で…。
 大観衆の見守る中でライダーたちは次々と急斜面に挑むのですが、うまくいかないとたちまちバイクがサオ立ちになって大転落したり、単に停止しただけでも重力に勝てず人車ともに転がり落ちてゆくのです。
 そのつど「あー」「おおーっ!」と観客の声があがりますが、土の斜面なので人車ともに見た目ほどにダメージはありません。
 うまく登りきるとちゃんと観客の間から拍手が沸き起こり、降りてきたライダーには岩手町特産品が記念に渡されたりもします。そう、イーハトーブの地元民はトライアル観戦にかけては一流なのです。
 なにしろ、場所よっては30年間もトライアルを見続けている人々もいるのですから、ライダーがセクションに入ったとたんに「あー、あいっつぁー、うめぐねな…」(あいつはうまくないな)と、瞬時に腕前を見抜き、周りの人々に解説するおじいさんがいたりするのですから…!
 さて、出光イーハトーブトライアルのスタート地点はいままで安代町だったのが、05年秋に3町村の合併があり、八幡平市になりました。
 「クラシック」がスタートする田代平(たしろたい)の緑の芝生にデンと設置されたスタート台は、旧安代町の寄贈でしたが、さすがに11年経って作りなおす必要が出てきたので、今回は八幡平市となって初の、そして出光イーハトーブトライアル30周年記念大会という節目の年でもあるため、全面的に八幡平市が作り直してくれることになりました。
 大会の行われる8月は旧安代町の特産であるりんどうの花が真っ盛りでもあり、スタート台にもりんどうがいっぱい飾られることになりそうです。あ、そこに費用が取られるからといって、旧安代町が参加ライダーをもてなしてくれていた安比アイスクリームが無くなるようなことは(たぶん)ありませんので、御心配なく!
 では、今回はこの辺で。次回、お楽しみに!
日記 | 投稿者 マンジー 21:54 | コメント(0)| トラックバック(0)

出光冠協賛はここがすごい!

 出光イーハトーブトライアルの冠スポンサーは、ご覧のとおり出光興産株式会社です。今年の30周年大会は、出光の冠協賛18年目の年でもあり、これほどの長い期間、全面的に支援していただいていることに、大会会長としてあらためて厚くお礼申し上げます。
 しかも、いわゆるスポンサーとしての関わり以上に、出光イーハトーブトライアルでは、大会そのものを盛り立てていただいていることは、なかなか外に伝わっていかないことなので、今回はそのへんのお話です。
 まず、真っ先に紹介したいのが、3年前の大会前夜祭で、突然、衝撃のデビューを飾った出光興産仙台支店の誇る(?)「出光まいどプラス隊」の、はつらつとした、じつに知的で美しい女性社員たちです。
 「出光カードまいどプラスは、年会費が永久無料!」「入会後1ヶ月は、なんとなんと5円引き!」「それ以降も、なんといつでも2円引き!」「プラスポイントサービスは・・・」と、壇上に颯爽と並んだ彼女たちの口からは、つぎつぎと爽やかで歯切れの良いフレーズがリズミカルに飛び出して、期せずして見事なパフォーマンスとなり、そのとき夜の安比の空気はなんとも言えず華やかに変化したのです。
出光
 大勢の観客はしばしあっけに取られ、そして次の瞬間大拍手喝采、「アンコール!」の声援ワーワー、口笛ビービーの大騒ぎとなったのでした。そして、舞台の下にはこの仕込みをプロデュースした(と思われる)仙台支店のS課長がニンマリと満足そうな笑みを浮かべているのでした。それにしても、このチームの美的レベルの高さ・・・うーむ、おそるべし、S課長! 
 昨年も大好評に応えて「まいどプラス隊」は例のパフォーマンスを披露しただけでなく、実行団員に代わって参加者に採点カードを渡したり、スタートのチャイムを鳴らしたりと、その活力と知性と美貌を惜しみなく大会のために役立ててくれ、いまや彼女たちなしの大会は考えられません。
 あ、そうだ、今年は特別のゲストにオリバーファミリー8人をニュージーランドから招待する関係で、英語の通訳ができるアテンダント(付き添いさん)がたくさん必要になるので、彼女たちにもできるだけ助けてもらえるようにお願いしてみましょう。きっと、ゲストたちも大喜びすることまちがいなしですね。
 もちろん、このような華やかなパフォーマンスだけが出光の関わり方じゃありません。モータースポーツの大会に、冠協賛会社の社員が参加しているなんて、普通はあんまり聞かない話ですが、出光の社員はもう十数年前から、本社や支店、製油所などから毎年必ず社員のだれかが参加し、すでに延べ数十人もの参加者をかぞえ、社内にトライアル愛好家のサークルらしきものまであるのです。
 昨年も最多参加社員のOさんが、わざわざこの大会に参加するために、赴任先のシンガポールから一時帰国し、前夜祭でもそのことを紹介され、大喝采をあびていました。
 ついで参加回数が多く、「いつかは社長…」と言われるエリート社員Iさんは、数年前にガスガスを購入し、トライアルスクールに通い、何度も大会に参加しているあたりが、出光の企業風土を物語ります。
 ちなみに、出光興産のウェブサイトにある経営方針のページに、こんな一節があるので引用しましょう。
http://www.idemitsu.co.jp/company/policy/index.html
 「出光は、1911年の創業以来、「人間尊重」を経営理念とし、社会から尊重される人間の育成に経営の主眼を置いてきました。〔中略〕今でも出光では社員の成長や達成感を大切に考える伝統が色濃く残っています。それが、結果的に社員の責任感や結束を生み、変革期や逆境に強さを発揮する企業体質を醸成しています」
 なるほど、トライアル参加はまさに逆境に強さを発揮するための社員修行の一環(?)だったわけです。
 そういえば、18年間毎年欠かさず、出光広報課、潤滑油部など、出光イーハトーブトライアルに直接関係のある部署や、広告代理店、テレビ岩手など、然るべき方々から構成されるご一行様が視察にやってきて、その大半は往復350キロの「クラシック」をずっと追っかけて観戦してくれています。だから、あちこちに顔見知りが出来て、ご一行様はそういう地元の方々とのふれあいを楽しんでいる姿がこちらとしても嬉しいのです。
 そして、一ヶ月ほどあとには、出光社員全員が読む「月刊出光」に、大きなスペースを割いて写真入の記事が載るのです。こちらは毎年同じようなことをやっているのに、記事はマンネリに陥らないように見る角度を少しずつ巧みに変えた内容で、出光イーハトーブトライアルの魅力を伝えているのには感心します。この律儀さ、真面目さも、出光の社風なのだと素直に思えます。
 「こんなバイクが参加…」のところで、出光イーハトーブトライアルの変化に富んだ自然条件はバイクの開発にもってこいの舞台…と書きましたが、そのことはガソリンやオイルに関しても同じこと。
ガソリンに関しては、日頃からゼアス、スーパーゼアスを愛用している方も多いでしょうが、2サイクルエンジンが多いトライアルバイクでは、オイルの性能も重要です。
 出光ゼプロ2サイクルは、参加者の大半が使用することでもわかるように、信頼性の高さと取り扱いの容易さで、じつに出光イーハトーブトライアル向きのオイルです。
 混合ガスを使用する2サイクルエンジンでは、オイルが薄いほど燃焼が良くなるので、パワーも、レスポンスも良くなります。しかし、それで焼きついたり、エンジンを痛めたりしない信頼性こそが重要なポイントになります。
 ゼプロ2サイクルは、水冷エンジンなら100:1で使用することも可能な油膜の強さを誇ると同時に、混合性の良さがピカイチなので、いちいちスペアタンクを振り回して混合する必要がないのです。
たとえば、SSで先にガソリンを満たした燃料タンクに、あとから必要量のオイルをトローッと注いだだけで、たちまち混合できてしまう点がトライアルの最中には非常に便利、かつ安心です。
 ちなみに、私は耐久性重視なので70:1で新車から使用していますが、上記の方法で燃料タンクにオイルを入れ、過酷な実行団の準備作業で6年間ガスガスを酷使しまくっています。「クラシック」の、長い登りが多いコースを走り続けると、ガスガスの排気管内側はまるで4サイクルのようにねずみ色に乾いています。が、エンジンは快調そのものでいつもキック一発、ピストンの打音なども出ていません。 同じ混合比(普通は30:1指定)で、チェーンソーも、草刈機も全開で使いますと、排気ガスは無色で、やはりねずみ色のテールパイプになりますが、エンジンはじつにいい音で快調に回っています。
 そして、30周年記念大会には、待望の4サイクルトライアルマシン向けに開発された「トライアル4サイクル」(仮称)が、参加者に試供品として提供されるかもしれません。(おっと、秘密情報のリーク…!)
 いわば出光イーハトーブトライアル生れのこのオイルは、低速から高速まで全域にわたる優位性をめざして開発されたもので、出光の自信作ということです。まだ市販化が決定されたわけではありませんが、ことしの参加者はいちはやくそれを手に入れることができそうです。しかも出光イーハトーブトライアルのマーク入り!どうぞ、お楽しみに・・・!
 そういえば、そろそろ皆さんの近くでも、出光イーハトーブトライアルのポスターが見られるかも知れません。今年は30周年記念大会ということで、いつもの2倍以上の枚数を刷るだけでなく、できるだけ早い時期から出光SSなどに張り出すことになりそうです。
 そんなふうに、単なる冠協賛ではなく、まさに私たち大会運営実行団と一緒になって大会を盛り上げていこうという出光の姿勢が、18年間もの長い間、この大会を支えてくれている情熱の表れといえましょう。
 思えば18年前、「おめたち、そろそろスポンサーが要るんじゃないか?」と、出光を紹介してくださった、岩手の小山田商店(県北部でSS4店と自動車販売などを経営)社長の、あの一言のおかげで出光冠協賛が始まりました。あれ以来、毎年8月末にはSS各店にトライアルバイクがいっぱい並ぶ光景が見られ、小山田社長がそれを笑顔で岩手県知事ご夫妻に案内していたこともありましたね…。小山田さんに、あらためて感謝です!
 出光本社のウェブサイトを見ると、企業メセナのページに3つの対象が紹介されています。
http://www.idemitsu.co.jp/company/mesenat/index.html
創業者、出光佐三の素晴らしいコレクションが見られる出光美術館、若手クラシック音楽家の育成を目的にした出光音楽賞、そして出光イーハトーブトライアルの3つというわけです。
 現在では希少な、冠協賛のついたモータースポーツとして、今後はますます幅広い魅力を備えた出光イーハトーブトライアルを目指します。
では、今回はこのへんで。次回をお楽しみに!
日記 | 投稿者 マンジー 22:42 | コメント(0)| トラックバック(0)

大会を作る実行団員たち

 大会運営実行団員〔以下、団員〕たちの活躍ぶりときたら、それは見事なもんです。参加したライダーで、少しでも想像力がある人なら、「これだけの長い山道を草刈りしたなんて、準備はホントに大変だなー」と気づいてくれているでしょうね。
 でも、そういう実行団員の仕事ぶりは、雑誌の記事にも書かれないし、20年も前から毎回テレビ岩手が制作しているイーハトーブトライアルの1時間番組にも、正面から取り上げられることはないんです。(これが縁の下の力持ち、ならではの宿命ってもんですけど…)

 そもそも、どんな大会でも準備をする人がいないと始まりません。
そして、大会当日も大切ですが、準備のほうがはるかに、時間も、エネルギーも、お金もかかるんです。
 しかも大会という締め切りに間に合うように、すべての準備がキチンと形になって、はじめて大会が素晴らしいものになるわけです。
 出光イーハトーブトライアルの場合は、バイクの大会で、しかも小さな市なんかよりずっと広い面積を駆けずり回るコース(4つのクラス併せて約550キロ!)の設定をするのですから、時間も労力も大変なものです。
 そこで、何より重要なのが、個々の実行団員の働きぶりです。
中でも、直接コース設定に関わる仕事をする、通称バイク団員たちは、一見ふつうのオジサンですが、次の条件を満たしている曲者、いや、立派な人たちなのです。

●トライアルバイクにちゃんと乗れること。(スタートしたら、時間内に必ず戻ってくる信頼性)
●イーハトーブの地理・地名が頭に入ってる(△山二つ目のセクションを草刈、でわかる理解力)
●機転が利くこと(何があるかわからない現場仕事の突発事態にも冷静に対処できる智慧)
●弱音を吐かず、常に明るいこと(大変なのは自分だけじゃなくみんなも…と、常に前向きな姿勢)

 読んでおわかりのように、いまどきの若者(だけじゃないけど…)には、なかなか高いハードルのよう思えますが、そのとおりなんです。
 優秀なバイク団員は一朝一夕では育たないし、20年以上も同じ団員が活躍する一方で、転勤など、理由はさまざまですが、だんだんにバイク団員の数が減って、いまでは岩手県の絶滅危惧種に指定されています(んなわけないっ!)
 たしかに、バイク団員はみんないい年のオジサンばかりですが、このごろ若いモンがポツポツ見習いで入ってきたのは喜ばしいことです。
 人間は社会性があればあるほど、心豊かな人生となる傾向があります。たとえば、会社と家の往復だけよりも、何かの習い事で別の社会にも属している、あるいは趣味の世界で評価されているなど、いくつもの社会に属していることが人間形成に大きなプラスになるわけです。
 そういう意味でも実行団員の見習いをしている若者たちは、確実に成長してゆくのがわかりますし、その成長振りを見守ることは大きな楽しみでもあるのです。
 まあ、そんなことを偉そうに言うオジサンたちだって、まだまだ日々成長し続けているんですけどね。
 大会の根幹を作るバイク団員の他にも、当日の運営も大切な役割はたくさんあるので、いろんなタイプの実行団員がいます。
 たとえば受付のお姉さんとか、ケガ人をやさしく手当てしてくれるお医者さん、看護婦さん、パソコンをたたくお姉さん、グッズを売るお姉さん…え、お姉さんばっかり? ま、そうだったらいいなの願望も入ってますけど…ホントに女性が大活躍してますから。
 ところで、出光イーハトーブトライアルの実行団員という役割には、なんとも言えない不思議な魅力があるのです。
 その証拠に“非常に”遠くから10年以上、中には20年近くも続けてやってきてくれる団員が4人、10年以下ならさらに3人います。非常に、というのは開催地から最低でも500キロ以上離れているわけですから、一番近くて、首都圏ということです!一番遠いのは姫路に近い兵庫県!!!
 この話はつぎの機会に詳しくしますが、要は実行団員をやるということは、大変な中にも他のことでは味わえない達成感とか、自分の存在感とかが実感でき、その喜びが大きいからこそ、(自費で)何年も続けてやってきてくれるわけです。
 おそらく、その中には岩手という場所が人をひきつけるというのも含まれるはずです。
 が、なんと言っても実行団そのものを率いる、家村実行団長の魅力、人柄あってのこと!これはは間違いありません。
 いつもニコニコ寡黙な彼は、岩手県人の人の良さ(テレビで日本一にランクされたそうで…ナットク)を代表する人物・人柄です。
 何でもすぐ自分の手柄にする人(え、私のことですか!?)とは違い、どんなに大変なことでも黙々と作業を進め、決して弱音を吐きません。
 それどころか、どうしよう、困った…と、人に相談することもあんまりしないようで、一人で悩んで、一人で解決するのです。(だから彼だけがどんどん成長する…??)
 彼がもしいなければ、この大会はたちまち機能不全に陥り、継続困難になることでしょう。
 それほどの重要人物なのに、何に乗っても(スコルパTYS125、BMW・R100GS、ヤマハスノーモビル、三菱タウンボックス、ニッサンアトラスパネルトラック、etc)いったん走り出すと手がつけられないほど速いし、余計な技をひけらかすやんちゃ者なので(50歳だというのに…!)、知らない人が見たらただの変なおじさんと思うはずです。
 しかし、その腕前はホントにたいしたものです。
 スノモなんか全日本ランキング4位になったこともあるほどで、つい先月も北海道で久しぶりに表彰台の低いところに立ったと、嬉しそうに笑ってました。
 そんなふうに、走りに関してはつねに若いモンの芽をつむことが生きがいのようなオジサンなのです。(返り討ちにあうこともあるようですが…)
 団長のエピソードは、とてもここだけでは書ききれないので、おいおいお話しましょう。
 とにかく出光イーハトーブトライアルの実行団員たちは、みんな良く働き、それぞれの役割をよく果たしてくれます。この輪の中に入って、世界一のこの大会を支える一人になることで、きっとアナタ自身の成長が実感できるはずです。
 「よしっ!それじゃ俺も一肌ぬいでやるか!」と、実行団員に参加してくれるか、「なんだか大変そうだけど、立派な団員になることは人間として成長することらしいから見習いでいってみようか…」と、思ってくれる方々はいつでも大歓迎です。
 また、いつもは参加者で来ている人も、実行団員として参加すると、大会準備を通じて岩手の違う魅力が見え、ますます素晴らしいことがわかりますよ。
 …とういうわけでで、ちょっとでもやってみようと思った方は、大会事務局、テレビ岩手事業部の高橋和典さん にメールすれば、まずはどうするかの連絡がきますから、素晴らしい実行団員たちに会いに来るつもりでどうぞ! 
 そうそう、出光イーハトーブトライアル公式ウェブサイトの掲示板
http://www.sukaheru.net/~ihatove/iha_bbs/ihabbs.cgi?
で、こんどの実行団員会議にどなたでも興味のある方はいらっしゃいと呼びかけていますから、まずは会議に参加して実行団の雰囲気を感じてみましょう。

では、今回はこのへんで。次回をお楽しみに!あやしい(?)家村団長
 
日記 | 投稿者 マンジー 21:20 | コメント(0)| トラックバック(0)

こんなバイクが参加してる

知らない人はビックリ!でしょうけど、トライアル競技は、基本的にバイクの排気量制限とか、排気量による区分がありません。カテゴリー区分はライダーの腕前によるものだけです。排気量が関係するのは、副賞として「ベスト125ccクラス」のような場合だけで、さほど大きな意味を持ちません。
 そのココロは、「人車一体となって、セクションをクリーン(足をつかない)するための最良の組み合わせ」になることこそが最重要だからです。(バイクの排気量については、別の機会に詳しく書きましょうか…)
 出光イーハトーブトライアルに参加する車両は、「トライアル車に限る」と規則で決められているためもあり、トライアルバイクばかりです。国産も外車も旧車も、ときにはプロトタイプ(?)もやってきます。
 トライアルバイクの特長は、文字通り、「どこでも走れる」ということにつきます。(腕さえあれば…と付け加えておきましょうか) 何しろ、快適とは言えないにせよ、126cc以上なら法的には高速道路も走れ、山道や沢まで自由自在に走れる車種はトライアル車しかありません。
 トライアルに詳しくない人だと、バイクに乗っている人でさえ、「トライアル車は遅い…」と思い込んでいるかもしれませんが、市販されているバイクならどれも100km/h以上は出ますから十分に速いのです。それに車重は70キロ台なので、出足加速もなかなかです。
 でも、そういう絶対的な速さより、もっと速さを実感できるのが、曲がりくねった林道や、細いけもの道や、岩石だらけの山道を行くときです。
 ある程度の速度を維持していれば、本格的なエンデューロマシンなら、岩石だらけの登りでも、かなりのところまでついて来られますが、いったんミスして登り坂の途中で止まったりしたら、再スタートが非常に難しいのです。
 その点、トライアル車は、どんなところでも再スタートして行くことができ、出来ない場合にも押して登ることが、他のどの車種よりも容易なのです。
 トライアルというのは、そもそも足を着かない以前に、走破力、つまりどんなところでも乗り越えて戻ってくることが大基本なので、トライアルバイクでもその点が最も重要なのです。
 逆に、足なんかいくら着いてもいいから、ちゃんと戻ってくるだけの体力、気力、知力が重要な競技なのだと言ってもいいでしょう。リタイヤは一番悔しく、情けないことです。とくにケガの場合は…
 じつは第2回目のイーハトーブトライアルが開催された1978年から第3回までの短い時期、トレイルバイクの参加もOKだったことがあります。
 その理由は、国内で販売されているトライアル車が皆無になったからです。そのかわり、世界的にオフロードがブームだったので、トレイルバイクは今よりずっと多くありましたから、窮余の策としてそれでも参加できるようにしたのでした。
 しかし、もともとトレイルバイクは、ラフロードは走れても、オフロード性能は目をおおうばかりに無残なものですから、多少の改造が施されたぐらいでは、トライアルのチャンピオンが乗ってさえ、四苦八苦の状態で、当然、好成績は望むべくもありませんでした。
 この話の大事な点は、成績のことではなく、そんなに扱いにくいバイクだと、トライアルが楽しくないだけでなく、思わぬ失敗でケガをしたり、マシンを大破する危険が大きかったことです。
 つまり、重たい車重、パワーはあっても、トラクションがないエンジン特性、速過ぎるローギヤ(ゆっくり走れない)、高いシート高、グリップしないタイヤなどなど、トライアルの心得がない初心者にとってト、レイルバイクをトライアルセクションで乗ることは、すすんでケガをしに行くようなものです。
 実際、それでケガをした人はわずかでしたが、楽しくないことは明白でした。当時の人気車種はスタート後まもない沢のセクションを走ったら、石に軽く当たったクランクケースが、まるで瓦せんべいのようにあっけなく割れて、オイルが漏れる始末で、早々とリタイヤしました。
 やはり、トライアルには、トライアルバイクしか通用しないのです。
 ちょうどその翌年、旧いモデルの焼き直しながら、トライアルバイクが国内販売されるようになったので、トレイルバイクは参加できないように、大会規則で「トライアル車に限る」としたのです。
その後は、各輸入代理店の方々の努力もあって、ヨーロッパの素晴らしいトライアルバイクが続々と輸入されるようになり、そのおかげでトライアル車の選択は、中古車も含めるとずっと広がりました。
 いまでも、たまに「トレイルバイクの改造車では参加できないのか」という問い合わせがあったりしますが、出光イーハトーブトライアルでは、基本的な線引きとして「トライアルバイクで参加してください」とお願いしています。
 ただ、主催者判断で例外的な場合もあります。それが、大会、およびトライアル界の発展に寄与する(かもしれない…を含む)場合です。
 実際、そうやって木村治男さんが早くから持ち込んでいた、東南アジア向け125cc実用車エンジンの改造車は、やがて現在のスコルパTYS125として発売になりました。
 出光イーハトーブトライアルの、とくに「クラシック」の長いコース(2日間で約350km)は、舗装から山道、沢まであらゆる地形的条件が揃っていて、標高差も1000メートル以上あるので、マシン開発テストにも最高の舞台なのです。
 だからTYSはフランス生まれですが、胎教として(?)出光イーハトーブトライアルが刷り込まれていることは間違いありません。
 昨年、一昨年と、ホンダの二輪デザイナー、丸山隆さんたちが仕事ではなく、余暇に作り上げたエイプ100改も、主催者判断で参加してもらいました。
丸山さんのエイプ100改04型
 さすがに本職だけあり、センスの良さ、仕上げの見事さは、このまま発売?と思わせるに十分です。
 このマシンに対する反響の大きさを見ることは、メーカーとしても興味があることに違いないので、その点を重視したわけです。
 いまのところ、一昨年は1台だったのが、昨年は2台になり、参加者の間からは「こんなのが発売になればいいのに…」という声も多く聞かれます。ひょっとすると、これが初心者向けトライアル車(そのものではなく)ベース車両のようなかたちで発売になる可能性もあるわけです。
トライアルバイクのことは、とても一回では書ききれませんの、またつぎの機会に。

では、今回はこのへんで。次回をお楽しみに
日記 | 投稿者 マンジー 20:52 | コメント(2)| トラックバック(0)

どんな人が参加してる?

 どんな人たちが出光イーハトーブトライアルに参加してるか、やっぱり気になるでしょ?参加に特別なライセンスは不要なので、ひとくちに言えば、普通の人々です。いってみれば、となりのおじさん、おばさん、おねえさん・・・(に見えるけど、じつはすごい?)
 下の写真はこの数年「ネリ」クラスで目立ちまくっている、ヤマハの女性社員ばっかりのご一行様で、ツアーコンダクターは、スコルパTYS125Fの生みの親、木村治男さんです(右端)。
注目の的、ヤマハご一行様
 ここまで美女ぞろいで、バイクも同じカラーのワンメイクだと、いやでも目立ちますし、テレビカメラが向けられる回数も多くなります。
 開発ライダーだけでなく、じつは販売促進の密命をおびてるのか、木村さん、もうだいぶ前から男性社員は連れてこなくなりましたね。こりゃーたしかに、TYSのキャラクターにはこれ以上ないほど効果的な販促戦略です。
 はっきり言って、バイクのメーカーにはバイクに乗れない人もたくさんいます。詳しいことは聞いてませんが、木村さんのことだから、乗れない人をおだててのせるくらいわけないはずです。
 きっと、彼女たちの何人かは、こないだまでバイクに乗れない人だったんだろうなとにらんでいます。
「イーハトーブ、楽しいよ~。君もみんなと一緒に出てみないか?」なんて、ニコニコしながら言葉巧みに免許を取らせ、特訓チームに引きずり込んでしまうんでしょうね。
 それでもちゃんと基本的なテクニック、たとえば足の着き方、バイクを止めないで前進させるアクセルワークなんかを教え込んでから引率してきますから、基本がなってない人たちよりずっと走破力は上のように見えます。(私はクラシック観戦ツアーのコンダクター(?)なので、後日テレビで見ただけですが・・・彼女たち、けっこう上手でしたよ) 
 甘言にのせられてやってきた彼女たちも、おそらく、思うようにいかないトライアルの艱難辛苦こそが魅力なのだということが、ゴールしたあとにわかりはじめ、やがて木村さんの企みにハマったわが身の幸せを噛み締めるんでしょうね。それはきっと婆ちゃんになっても孫に自慢できるほどの、燦然と輝く人生の思い出になっているはずですよ。
…というわけで、木村さんは女性トライアルライダー育ての親もやっているんです。エライなー、というよりうらやましいなー、その役、やってみたいなー(涎…)
 バイクショップで、良く似たことをやっているところがあります。「こち亀」の両津もビックリするほど強烈なキャラで、亀有のYSP葛飾を率いる鈴木光男さんです。
 毎年、20人前後のお客さんをつれて安比の温泉民宿を占拠(という言葉がふさわしい状況)し、荷台にバイクが山積み(おおげさ…)になった4トントラックを横付けし、宿の主人が平身低頭で出迎える大名行列のような光景が見られます。
 ここのお客さんたちは、ボスの独自思想にもとづく集団指導をうけてから出光イーハトーブトライアルに参加するのです。
 その思想とは…トライアル車で林道を全開走行すること!! 
これによって、長い林道、山道コースのつづくイーハトーブでは、一陣の風のように走り抜け、あっという間に視界から消え去る集団と化すのです。
 ヨーロッパ人のトライアルはまさにこんな感じで、いつも風のようにサーッと現れ、去っていくのです。決してムキになって速いわけじゃなく、何気ないフォームのまま、アクセルは開けっぱなしというスタイルなんですね。これがなんともカッコイイ… 
 YSP葛飾のお客さんたちは、こうしていつのまにかイーハトーブで一番速いグループになってしまうわけです。まさに鈴木さんは見事なトライアル伝導師、パードレ・スズキと尊敬を込めて名づけたいですね。
 速いと言えば、平忠彦さんも2回参加してますし、難波恭二さんも数回参加してます。ロードレースのライダーはトライアルと相性がいいらしく、本場イギリスでは現役のレーシングライダーが冬になるとクラブトライアルに出ているのはよくあることです。
 ホンダの楕円ピストンGPマシン、NR500の最初のライダー、ミック・グラントは、私がTL125でイギリスのクラブトライアルに参加したときに、ブルタコで参加してましたがかなり上位に入ってましたし、昨年もSSDTの前週に開かれるプリ65トライアルで10位に入ってます。
 ちなみに優勝はミック・アンドリュースでした。彼は3回も出光イーハトーブトライアルのゲストとして走っています。コース、めちゃ速っ!(元MXライダーでも、エンデューロライダーでもあります)
 そうそう、脱線ついでに話しますと、トライアルの神様、サミー・ミラーもアリエル500で英国チャンプ(以後11年連続英国チャンプ!)になる前は、なんとアイルランドの伝統的なロードレース、アルスターGPにNSU250で優勝しているんです。
 NSUは50年代終わりか、60年代初めだったかに、バイク製造をやめてしまったのですが、初期のホンダがお手本にしただけあり、プレスフレームとリアフォークのラインなんか、56年、57年のドリームを思わせます。
 モトクロスライダーが出光イーハトーブトライアルに参加することは少ないですね。
 ミックは別として、初期のイーハトーブトライアルの常勝だった加藤文博さんは元カワサキのモトクロスライダーでしたが、それ以後、モトクロスライダーは大月信和さんだけしか来ていないように思います。(大月さんはCR110でロードレース優勝、ヤマハ各車でモトクロス優勝、スノーモビルでも優勝、トライアルは…?の人で、マルチライダーの鏡のような人です)
 モトクロスライダーがロードレースをやるケースは、あのジャンミシェル・バイルみたいにちゃんとあるけど・・・水谷勝さんもそうでしたね。
 もっと不思議なのは、エンデューロライダーの参加が少ないこと。外国ではエンデューロとトライアルは親戚という認識で、両党使い(今年のオリバーファミリーのうち、お爺さんのアラン、長男のスティーブン、次男のグラントがそうです!)が多いのに、日本はまるで別のカテゴリーのような認識がさびしいですね。
 そもそもエンデューロという言葉がはやる前には、ISDEはISDT(I国際Sシックスデイ、つまり6日間、Tはトライアル)だったんですよ。
 アメリカでは、トライアルは非常にマイナーなイメージですが、実際にはデザートレースだけでなく、トライアル的なエンデューロも多く、日本のライダーたちが見たら「これトライアルじゃん!」という感じのもあります。
 だからエンデューロライダーのテクニックもものすごく、川を渡っている人の頭上を飛び越えて渡ったり、とんでもなくデカイ岩がゴロゴロの場所も巧みに乗り越えて行きます。日本のエンデューロライダーもイーハトーブの「クラシック」なら、大いに気に入ってもらえると思いますけど・・・
 ちょっと話を戻すと、出光イーハトーブトライアルは頂点を目指すトライアルではなく、長く続けられるトライアルという位置づけです。
 でも中級向けの「クラシック」、「サンムトリ」の手ごたえは、日頃トライアルの練習をしている人にちょうどいい程度にしてあります。逆に言うと基本のできてない人には辛い場面があります。
 だから国際A級の現役ライダーにはセクションがちょっと易しすぎるかも知れません。そうは言ってもオールクリーンはなかなか出来ないもの。
 04年にクラシックで優勝した門永哲也さんは、最終セクションでまさかの1回足着きで1点となりました。でも、久々に目の覚めるようなうまさだったので、またああいうライディングのライダーが出てきて全体のレベルを上げてもらいたいものです。
…というわけで、出光イーハトーブトライアルは、どんな人でもそれぞれの腕に合ったクラスを選べば、文句無く楽しめるしかけになっています。
 それに、20歳以下は参加費無料(保険料のみ)の特典もありますからね。ことしはポスターにも「さそってあげよう、二十歳以下!」というキャッチフレーズも入ります。
 「もう、体力的に辛くなってきたなー」という大先輩ライダーは、自分が乗らなくても、疑似体験世代の若者を、イーハトーブの実体験を通じて、一人前のトライアルライダーに育て上げる楽しみっていうものもあるんですよ!
 若者が女の子の場合なら、スペインのライア・サンツ(HRC契約・女性トライアル世界チャンプ)ばりのすごいライダーに…なんてね。いずれにしろ、人が育つのを見るのは本当に楽しいもんです。 
 ともかく、出光イーハトーブトライアルには、一度参加すれば、10年後に来ても「なつかしい…」という、楽しみが待っているのでますます楽しいわけです。
 スタート地点のチャイムを後に、イーハトーブの美しい山々に向かって行けば、アナタだけの筋書きの無い(辛く、楽しい?)ドラマが待ってますよ。さー、そこで迷っているアナタ、今年こそ参加しましょう!

あー、また長くなっちゃった。
じゃ、今回はこのへんで。次回をお楽しみに!
日記 | 投稿者 マンジー 08:19 | コメント(0)| トラックバック(0)
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