2007年05月31日
下見のたびに進化成長
いまの時期、日本のほとんどは初夏という感じになっていますが、ようやく岩手は遅ればせながらの初夏です。しかも5月の連休中に開催した「イーハトーブ春トライアル」では、まだ緑が里にしかなく、山の上には雪が残っていて、その上をバイクで走る場面もあったほどでした。

だから「5月なのに春トライアル?」と思うかもしれませんが、北岩手では本当に5月の連休が春なのです。北国の春は紅梅、山桜、梅など、花という花が待ちかねたようにが一度に咲くのですから。
で、話は5月の最終土日、26、27日のクラシックコース下見のこと。出光イーハトーブトライアルの幹ともいえる伝統の(クラシックの意味でもある)このクラスは、31年前に第一回イーハトーブトライアルを開催して以来、基本的に大きく変わらずに現在にいたります。内陸の高原、七時雨山荘のある田代平(たしろたい)を出発して、三陸海岸にある普代村くろさき荘に一泊し、翌日別のルートで田代平に戻る、全長約350キロのコースを、いつもこの時期に下見するのです。
これよりもっと早い時期に下見できればいいのですが、クラシックの場合は標高1000メートル級の山岳地帯を走行するため、完全に積雪が消えるこの時期にならないと走れません。言い換えれば、8月末に開催する大会なのに、準備を早めるということが現実には不可能であり、現場仕事の準備はわずか3ヶ月弱ですべてを終えなくてはならないという、雪国ならではの宿命を負っている大会なのです。
下見の大きな要素は、まず昨年どおりに通れるかという点、コースを変更する必要がある場合はそれも下見します。今回の下見では、昨年秋の大雨でコース上の各地で大きな被害が出ていたこともあり、その影響は免れないだろうと覚悟はしていましたが、予想通り、コースのあちこちに大雨でえぐられた河川の土手や土台の流された橋、それに沢と化した山道など、走破力の高いトライアルバイクでもてこずる場面に出くわしました。もちろん、クルマは通行止めの箇所がいくつもあり、伴走車はかなりの距離を迂回しなくてはなりませんでした。

しかし、今回のスタッフは途中で合流した人も含め総勢8名。それもベテランぞろいです。通行困難な場面では助け合い、通行止めの箇所は迂回路の点検に散り、またその先で合流して情報交換をします。
その中で、伴走車の運転を担当した新人のDさんも、広大な岩手の山道を延々と走りながら的確に次の合流点に現れてくれたのは頼もしい限りでした。

一般的に女性は方向音痴だったり、地図を見るのが苦手な人が多いのですが、なんと彼女は事前の下見をしていて、地名や距離を精密に書き込んだ表を自作してあったのにはビックリ!もっとも実行団員のツトム君が指導したそうですが、それにしてもひさびさに期待の持てる新人登場です。
くろさき荘に一泊して英気を養った翌日は明け方からあいにくの雨、それもザーザー振りです。気温は7度。合羽の下にフリースを着ないととても走れません。
二日目スタート直後に通る田野畑村の蓮華沢は、一昨年からクラシックに取り入れられたワイルドな山道コースです。ここには山道が何度も沢を横断する箇所があり、水量の少ないときでも注意を要するのですが、やはりそこが大きくえぐられていて、今回の大会で使用するのは難しい状態になっていました。一応、クラシックは中級者向けクラスなのですが、エントリーに際しての判断は自分で行うため(ライセンス区分が存在しない)、“自称中級者”の人が増えつつあり、その人たちのレベルではこの場所を無事に走り抜けるのは無理と判断したわけです。もっとも、大会までにこの道が修繕されれば話は別ですが、最終判断は7月まで持ち越しです。
予想より状態が悪くなかったのは、安家(あっか)から平庭高原にいたる最長山道区間です。例年、ここは冬の間に積雪で倒木が増え、この時期の下見にはのこぎりが不可欠ですが、今回は倒木が多少増えたものの、巨木でふさがれた場所はなかったので一安心でした。
ちなみに、出光イーハトーブトライアルでは全コースの山道に関して、それぞれの森林管理署(3管理署管区にまたがる)に特別の使用申請を出し、距離と走行台数に応じた使用料を払って許可されていますので、大会以外で勝手に山道を走ることはかたく禁じられています。
二日目のランチコントロール、平庭のあとはさんだいなべから鍋倉に下りる山道ですが、ここもふもとの沢が氾濫したあとが生なましく残り、ライダーにとってかなりの手ごたえを感じさせる箇所となりました。吉が沢の上家山(かみいえやま)セクションを終えて葛巻高原牧場プラトーにいたる短い山道は、恐れていたとおり倒木の嵐…雨と寒さの中でそれらをすっかり取り除く間に、全員疲労の色が濃くなり、いつもならプラトーでおいしいソフトクリームをなめながら一息入れるですが、さすがにそんな気分ではなく、一目散に今回の集合場所だった一戸町スキー場の「あさあけの湯」を目指し、最後の力走です。
…というわけで、今回のクラシック下見は無事に終了しましたが、まだトレイルツアーのコース下見や、数度の草刈などが控えています。そのつど実行団員たちは、楽しさと喜びを感じながら進化成長してゆくのです。こんどはあなたも一緒に成長しにきませんか?成長希望の方はトップにあるテレビ岩手事務局までメールでご連絡下さい。お待ちしています。

だから「5月なのに春トライアル?」と思うかもしれませんが、北岩手では本当に5月の連休が春なのです。北国の春は紅梅、山桜、梅など、花という花が待ちかねたようにが一度に咲くのですから。
で、話は5月の最終土日、26、27日のクラシックコース下見のこと。出光イーハトーブトライアルの幹ともいえる伝統の(クラシックの意味でもある)このクラスは、31年前に第一回イーハトーブトライアルを開催して以来、基本的に大きく変わらずに現在にいたります。内陸の高原、七時雨山荘のある田代平(たしろたい)を出発して、三陸海岸にある普代村くろさき荘に一泊し、翌日別のルートで田代平に戻る、全長約350キロのコースを、いつもこの時期に下見するのです。
これよりもっと早い時期に下見できればいいのですが、クラシックの場合は標高1000メートル級の山岳地帯を走行するため、完全に積雪が消えるこの時期にならないと走れません。言い換えれば、8月末に開催する大会なのに、準備を早めるということが現実には不可能であり、現場仕事の準備はわずか3ヶ月弱ですべてを終えなくてはならないという、雪国ならではの宿命を負っている大会なのです。
下見の大きな要素は、まず昨年どおりに通れるかという点、コースを変更する必要がある場合はそれも下見します。今回の下見では、昨年秋の大雨でコース上の各地で大きな被害が出ていたこともあり、その影響は免れないだろうと覚悟はしていましたが、予想通り、コースのあちこちに大雨でえぐられた河川の土手や土台の流された橋、それに沢と化した山道など、走破力の高いトライアルバイクでもてこずる場面に出くわしました。もちろん、クルマは通行止めの箇所がいくつもあり、伴走車はかなりの距離を迂回しなくてはなりませんでした。

しかし、今回のスタッフは途中で合流した人も含め総勢8名。それもベテランぞろいです。通行困難な場面では助け合い、通行止めの箇所は迂回路の点検に散り、またその先で合流して情報交換をします。
その中で、伴走車の運転を担当した新人のDさんも、広大な岩手の山道を延々と走りながら的確に次の合流点に現れてくれたのは頼もしい限りでした。

一般的に女性は方向音痴だったり、地図を見るのが苦手な人が多いのですが、なんと彼女は事前の下見をしていて、地名や距離を精密に書き込んだ表を自作してあったのにはビックリ!もっとも実行団員のツトム君が指導したそうですが、それにしてもひさびさに期待の持てる新人登場です。
くろさき荘に一泊して英気を養った翌日は明け方からあいにくの雨、それもザーザー振りです。気温は7度。合羽の下にフリースを着ないととても走れません。
二日目スタート直後に通る田野畑村の蓮華沢は、一昨年からクラシックに取り入れられたワイルドな山道コースです。ここには山道が何度も沢を横断する箇所があり、水量の少ないときでも注意を要するのですが、やはりそこが大きくえぐられていて、今回の大会で使用するのは難しい状態になっていました。一応、クラシックは中級者向けクラスなのですが、エントリーに際しての判断は自分で行うため(ライセンス区分が存在しない)、“自称中級者”の人が増えつつあり、その人たちのレベルではこの場所を無事に走り抜けるのは無理と判断したわけです。もっとも、大会までにこの道が修繕されれば話は別ですが、最終判断は7月まで持ち越しです。
予想より状態が悪くなかったのは、安家(あっか)から平庭高原にいたる最長山道区間です。例年、ここは冬の間に積雪で倒木が増え、この時期の下見にはのこぎりが不可欠ですが、今回は倒木が多少増えたものの、巨木でふさがれた場所はなかったので一安心でした。
ちなみに、出光イーハトーブトライアルでは全コースの山道に関して、それぞれの森林管理署(3管理署管区にまたがる)に特別の使用申請を出し、距離と走行台数に応じた使用料を払って許可されていますので、大会以外で勝手に山道を走ることはかたく禁じられています。
二日目のランチコントロール、平庭のあとはさんだいなべから鍋倉に下りる山道ですが、ここもふもとの沢が氾濫したあとが生なましく残り、ライダーにとってかなりの手ごたえを感じさせる箇所となりました。吉が沢の上家山(かみいえやま)セクションを終えて葛巻高原牧場プラトーにいたる短い山道は、恐れていたとおり倒木の嵐…雨と寒さの中でそれらをすっかり取り除く間に、全員疲労の色が濃くなり、いつもならプラトーでおいしいソフトクリームをなめながら一息入れるですが、さすがにそんな気分ではなく、一目散に今回の集合場所だった一戸町スキー場の「あさあけの湯」を目指し、最後の力走です。
…というわけで、今回のクラシック下見は無事に終了しましたが、まだトレイルツアーのコース下見や、数度の草刈などが控えています。そのつど実行団員たちは、楽しさと喜びを感じながら進化成長してゆくのです。こんどはあなたも一緒に成長しにきませんか?成長希望の方はトップにあるテレビ岩手事務局までメールでご連絡下さい。お待ちしています。
