2006年03月01日
どんな人が参加してる?
どんな人たちが出光イーハトーブトライアルに参加してるか、やっぱり気になるでしょ?参加に特別なライセンスは不要なので、ひとくちに言えば、普通の人々です。いってみれば、となりのおじさん、おばさん、おねえさん・・・(に見えるけど、じつはすごい?)
下の写真はこの数年「ネリ」クラスで目立ちまくっている、ヤマハの女性社員ばっかりのご一行様で、ツアーコンダクターは、スコルパTYS125Fの生みの親、木村治男さんです(右端)。

ここまで美女ぞろいで、バイクも同じカラーのワンメイクだと、いやでも目立ちますし、テレビカメラが向けられる回数も多くなります。
開発ライダーだけでなく、じつは販売促進の密命をおびてるのか、木村さん、もうだいぶ前から男性社員は連れてこなくなりましたね。こりゃーたしかに、TYSのキャラクターにはこれ以上ないほど効果的な販促戦略です。
はっきり言って、バイクのメーカーにはバイクに乗れない人もたくさんいます。詳しいことは聞いてませんが、木村さんのことだから、乗れない人をおだててのせるくらいわけないはずです。
きっと、彼女たちの何人かは、こないだまでバイクに乗れない人だったんだろうなとにらんでいます。
「イーハトーブ、楽しいよ~。君もみんなと一緒に出てみないか?」なんて、ニコニコしながら言葉巧みに免許を取らせ、特訓チームに引きずり込んでしまうんでしょうね。
それでもちゃんと基本的なテクニック、たとえば足の着き方、バイクを止めないで前進させるアクセルワークなんかを教え込んでから引率してきますから、基本がなってない人たちよりずっと走破力は上のように見えます。(私はクラシック観戦ツアーのコンダクター(?)なので、後日テレビで見ただけですが・・・彼女たち、けっこう上手でしたよ)
甘言にのせられてやってきた彼女たちも、おそらく、思うようにいかないトライアルの艱難辛苦こそが魅力なのだということが、ゴールしたあとにわかりはじめ、やがて木村さんの企みにハマったわが身の幸せを噛み締めるんでしょうね。それはきっと婆ちゃんになっても孫に自慢できるほどの、燦然と輝く人生の思い出になっているはずですよ。
…というわけで、木村さんは女性トライアルライダー育ての親もやっているんです。エライなー、というよりうらやましいなー、その役、やってみたいなー(涎…)
バイクショップで、良く似たことをやっているところがあります。「こち亀」の両津もビックリするほど強烈なキャラで、亀有のYSP葛飾を率いる鈴木光男さんです。
毎年、20人前後のお客さんをつれて安比の温泉民宿を占拠(という言葉がふさわしい状況)し、荷台にバイクが山積み(おおげさ…)になった4トントラックを横付けし、宿の主人が平身低頭で出迎える大名行列のような光景が見られます。
ここのお客さんたちは、ボスの独自思想にもとづく集団指導をうけてから出光イーハトーブトライアルに参加するのです。
その思想とは…トライアル車で林道を全開走行すること!!
これによって、長い林道、山道コースのつづくイーハトーブでは、一陣の風のように走り抜け、あっという間に視界から消え去る集団と化すのです。
ヨーロッパ人のトライアルはまさにこんな感じで、いつも風のようにサーッと現れ、去っていくのです。決してムキになって速いわけじゃなく、何気ないフォームのまま、アクセルは開けっぱなしというスタイルなんですね。これがなんともカッコイイ…
YSP葛飾のお客さんたちは、こうしていつのまにかイーハトーブで一番速いグループになってしまうわけです。まさに鈴木さんは見事なトライアル伝導師、パードレ・スズキと尊敬を込めて名づけたいですね。
速いと言えば、平忠彦さんも2回参加してますし、難波恭二さんも数回参加してます。ロードレースのライダーはトライアルと相性がいいらしく、本場イギリスでは現役のレーシングライダーが冬になるとクラブトライアルに出ているのはよくあることです。
ホンダの楕円ピストンGPマシン、NR500の最初のライダー、ミック・グラントは、私がTL125でイギリスのクラブトライアルに参加したときに、ブルタコで参加してましたがかなり上位に入ってましたし、昨年もSSDTの前週に開かれるプリ65トライアルで10位に入ってます。
ちなみに優勝はミック・アンドリュースでした。彼は3回も出光イーハトーブトライアルのゲストとして走っています。コース、めちゃ速っ!(元MXライダーでも、エンデューロライダーでもあります)
そうそう、脱線ついでに話しますと、トライアルの神様、サミー・ミラーもアリエル500で英国チャンプ(以後11年連続英国チャンプ!)になる前は、なんとアイルランドの伝統的なロードレース、アルスターGPにNSU250で優勝しているんです。
NSUは50年代終わりか、60年代初めだったかに、バイク製造をやめてしまったのですが、初期のホンダがお手本にしただけあり、プレスフレームとリアフォークのラインなんか、56年、57年のドリームを思わせます。
モトクロスライダーが出光イーハトーブトライアルに参加することは少ないですね。
ミックは別として、初期のイーハトーブトライアルの常勝だった加藤文博さんは元カワサキのモトクロスライダーでしたが、それ以後、モトクロスライダーは大月信和さんだけしか来ていないように思います。(大月さんはCR110でロードレース優勝、ヤマハ各車でモトクロス優勝、スノーモビルでも優勝、トライアルは…?の人で、マルチライダーの鏡のような人です)
モトクロスライダーがロードレースをやるケースは、あのジャンミシェル・バイルみたいにちゃんとあるけど・・・水谷勝さんもそうでしたね。
もっと不思議なのは、エンデューロライダーの参加が少ないこと。外国ではエンデューロとトライアルは親戚という認識で、両党使い(今年のオリバーファミリーのうち、お爺さんのアラン、長男のスティーブン、次男のグラントがそうです!)が多いのに、日本はまるで別のカテゴリーのような認識がさびしいですね。
そもそもエンデューロという言葉がはやる前には、ISDEはISDT(I国際Sシックスデイ、つまり6日間、Tはトライアル)だったんですよ。
アメリカでは、トライアルは非常にマイナーなイメージですが、実際にはデザートレースだけでなく、トライアル的なエンデューロも多く、日本のライダーたちが見たら「これトライアルじゃん!」という感じのもあります。
だからエンデューロライダーのテクニックもものすごく、川を渡っている人の頭上を飛び越えて渡ったり、とんでもなくデカイ岩がゴロゴロの場所も巧みに乗り越えて行きます。日本のエンデューロライダーもイーハトーブの「クラシック」なら、大いに気に入ってもらえると思いますけど・・・
ちょっと話を戻すと、出光イーハトーブトライアルは頂点を目指すトライアルではなく、長く続けられるトライアルという位置づけです。
でも中級向けの「クラシック」、「サンムトリ」の手ごたえは、日頃トライアルの練習をしている人にちょうどいい程度にしてあります。逆に言うと基本のできてない人には辛い場面があります。
だから国際A級の現役ライダーにはセクションがちょっと易しすぎるかも知れません。そうは言ってもオールクリーンはなかなか出来ないもの。
04年にクラシックで優勝した門永哲也さんは、最終セクションでまさかの1回足着きで1点となりました。でも、久々に目の覚めるようなうまさだったので、またああいうライディングのライダーが出てきて全体のレベルを上げてもらいたいものです。
…というわけで、出光イーハトーブトライアルは、どんな人でもそれぞれの腕に合ったクラスを選べば、文句無く楽しめるしかけになっています。
それに、20歳以下は参加費無料(保険料のみ)の特典もありますからね。ことしはポスターにも「さそってあげよう、二十歳以下!」というキャッチフレーズも入ります。
「もう、体力的に辛くなってきたなー」という大先輩ライダーは、自分が乗らなくても、疑似体験世代の若者を、イーハトーブの実体験を通じて、一人前のトライアルライダーに育て上げる楽しみっていうものもあるんですよ!
若者が女の子の場合なら、スペインのライア・サンツ(HRC契約・女性トライアル世界チャンプ)ばりのすごいライダーに…なんてね。いずれにしろ、人が育つのを見るのは本当に楽しいもんです。
ともかく、出光イーハトーブトライアルには、一度参加すれば、10年後に来ても「なつかしい…」という、楽しみが待っているのでますます楽しいわけです。
スタート地点のチャイムを後に、イーハトーブの美しい山々に向かって行けば、アナタだけの筋書きの無い(辛く、楽しい?)ドラマが待ってますよ。さー、そこで迷っているアナタ、今年こそ参加しましょう!
あー、また長くなっちゃった。
じゃ、今回はこのへんで。次回をお楽しみに!
下の写真はこの数年「ネリ」クラスで目立ちまくっている、ヤマハの女性社員ばっかりのご一行様で、ツアーコンダクターは、スコルパTYS125Fの生みの親、木村治男さんです(右端)。

ここまで美女ぞろいで、バイクも同じカラーのワンメイクだと、いやでも目立ちますし、テレビカメラが向けられる回数も多くなります。
開発ライダーだけでなく、じつは販売促進の密命をおびてるのか、木村さん、もうだいぶ前から男性社員は連れてこなくなりましたね。こりゃーたしかに、TYSのキャラクターにはこれ以上ないほど効果的な販促戦略です。
はっきり言って、バイクのメーカーにはバイクに乗れない人もたくさんいます。詳しいことは聞いてませんが、木村さんのことだから、乗れない人をおだててのせるくらいわけないはずです。
きっと、彼女たちの何人かは、こないだまでバイクに乗れない人だったんだろうなとにらんでいます。
「イーハトーブ、楽しいよ~。君もみんなと一緒に出てみないか?」なんて、ニコニコしながら言葉巧みに免許を取らせ、特訓チームに引きずり込んでしまうんでしょうね。
それでもちゃんと基本的なテクニック、たとえば足の着き方、バイクを止めないで前進させるアクセルワークなんかを教え込んでから引率してきますから、基本がなってない人たちよりずっと走破力は上のように見えます。(私はクラシック観戦ツアーのコンダクター(?)なので、後日テレビで見ただけですが・・・彼女たち、けっこう上手でしたよ)
甘言にのせられてやってきた彼女たちも、おそらく、思うようにいかないトライアルの艱難辛苦こそが魅力なのだということが、ゴールしたあとにわかりはじめ、やがて木村さんの企みにハマったわが身の幸せを噛み締めるんでしょうね。それはきっと婆ちゃんになっても孫に自慢できるほどの、燦然と輝く人生の思い出になっているはずですよ。
…というわけで、木村さんは女性トライアルライダー育ての親もやっているんです。エライなー、というよりうらやましいなー、その役、やってみたいなー(涎…)
バイクショップで、良く似たことをやっているところがあります。「こち亀」の両津もビックリするほど強烈なキャラで、亀有のYSP葛飾を率いる鈴木光男さんです。
毎年、20人前後のお客さんをつれて安比の温泉民宿を占拠(という言葉がふさわしい状況)し、荷台にバイクが山積み(おおげさ…)になった4トントラックを横付けし、宿の主人が平身低頭で出迎える大名行列のような光景が見られます。
ここのお客さんたちは、ボスの独自思想にもとづく集団指導をうけてから出光イーハトーブトライアルに参加するのです。
その思想とは…トライアル車で林道を全開走行すること!!
これによって、長い林道、山道コースのつづくイーハトーブでは、一陣の風のように走り抜け、あっという間に視界から消え去る集団と化すのです。
ヨーロッパ人のトライアルはまさにこんな感じで、いつも風のようにサーッと現れ、去っていくのです。決してムキになって速いわけじゃなく、何気ないフォームのまま、アクセルは開けっぱなしというスタイルなんですね。これがなんともカッコイイ…
YSP葛飾のお客さんたちは、こうしていつのまにかイーハトーブで一番速いグループになってしまうわけです。まさに鈴木さんは見事なトライアル伝導師、パードレ・スズキと尊敬を込めて名づけたいですね。
速いと言えば、平忠彦さんも2回参加してますし、難波恭二さんも数回参加してます。ロードレースのライダーはトライアルと相性がいいらしく、本場イギリスでは現役のレーシングライダーが冬になるとクラブトライアルに出ているのはよくあることです。
ホンダの楕円ピストンGPマシン、NR500の最初のライダー、ミック・グラントは、私がTL125でイギリスのクラブトライアルに参加したときに、ブルタコで参加してましたがかなり上位に入ってましたし、昨年もSSDTの前週に開かれるプリ65トライアルで10位に入ってます。
ちなみに優勝はミック・アンドリュースでした。彼は3回も出光イーハトーブトライアルのゲストとして走っています。コース、めちゃ速っ!(元MXライダーでも、エンデューロライダーでもあります)
そうそう、脱線ついでに話しますと、トライアルの神様、サミー・ミラーもアリエル500で英国チャンプ(以後11年連続英国チャンプ!)になる前は、なんとアイルランドの伝統的なロードレース、アルスターGPにNSU250で優勝しているんです。
NSUは50年代終わりか、60年代初めだったかに、バイク製造をやめてしまったのですが、初期のホンダがお手本にしただけあり、プレスフレームとリアフォークのラインなんか、56年、57年のドリームを思わせます。
モトクロスライダーが出光イーハトーブトライアルに参加することは少ないですね。
ミックは別として、初期のイーハトーブトライアルの常勝だった加藤文博さんは元カワサキのモトクロスライダーでしたが、それ以後、モトクロスライダーは大月信和さんだけしか来ていないように思います。(大月さんはCR110でロードレース優勝、ヤマハ各車でモトクロス優勝、スノーモビルでも優勝、トライアルは…?の人で、マルチライダーの鏡のような人です)
モトクロスライダーがロードレースをやるケースは、あのジャンミシェル・バイルみたいにちゃんとあるけど・・・水谷勝さんもそうでしたね。
もっと不思議なのは、エンデューロライダーの参加が少ないこと。外国ではエンデューロとトライアルは親戚という認識で、両党使い(今年のオリバーファミリーのうち、お爺さんのアラン、長男のスティーブン、次男のグラントがそうです!)が多いのに、日本はまるで別のカテゴリーのような認識がさびしいですね。
そもそもエンデューロという言葉がはやる前には、ISDEはISDT(I国際Sシックスデイ、つまり6日間、Tはトライアル)だったんですよ。
アメリカでは、トライアルは非常にマイナーなイメージですが、実際にはデザートレースだけでなく、トライアル的なエンデューロも多く、日本のライダーたちが見たら「これトライアルじゃん!」という感じのもあります。
だからエンデューロライダーのテクニックもものすごく、川を渡っている人の頭上を飛び越えて渡ったり、とんでもなくデカイ岩がゴロゴロの場所も巧みに乗り越えて行きます。日本のエンデューロライダーもイーハトーブの「クラシック」なら、大いに気に入ってもらえると思いますけど・・・
ちょっと話を戻すと、出光イーハトーブトライアルは頂点を目指すトライアルではなく、長く続けられるトライアルという位置づけです。
でも中級向けの「クラシック」、「サンムトリ」の手ごたえは、日頃トライアルの練習をしている人にちょうどいい程度にしてあります。逆に言うと基本のできてない人には辛い場面があります。
だから国際A級の現役ライダーにはセクションがちょっと易しすぎるかも知れません。そうは言ってもオールクリーンはなかなか出来ないもの。
04年にクラシックで優勝した門永哲也さんは、最終セクションでまさかの1回足着きで1点となりました。でも、久々に目の覚めるようなうまさだったので、またああいうライディングのライダーが出てきて全体のレベルを上げてもらいたいものです。
…というわけで、出光イーハトーブトライアルは、どんな人でもそれぞれの腕に合ったクラスを選べば、文句無く楽しめるしかけになっています。
それに、20歳以下は参加費無料(保険料のみ)の特典もありますからね。ことしはポスターにも「さそってあげよう、二十歳以下!」というキャッチフレーズも入ります。
「もう、体力的に辛くなってきたなー」という大先輩ライダーは、自分が乗らなくても、疑似体験世代の若者を、イーハトーブの実体験を通じて、一人前のトライアルライダーに育て上げる楽しみっていうものもあるんですよ!
若者が女の子の場合なら、スペインのライア・サンツ(HRC契約・女性トライアル世界チャンプ)ばりのすごいライダーに…なんてね。いずれにしろ、人が育つのを見るのは本当に楽しいもんです。
ともかく、出光イーハトーブトライアルには、一度参加すれば、10年後に来ても「なつかしい…」という、楽しみが待っているのでますます楽しいわけです。
スタート地点のチャイムを後に、イーハトーブの美しい山々に向かって行けば、アナタだけの筋書きの無い(辛く、楽しい?)ドラマが待ってますよ。さー、そこで迷っているアナタ、今年こそ参加しましょう!
あー、また長くなっちゃった。
じゃ、今回はこのへんで。次回をお楽しみに!
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